岐阜県各務原市の水道の水源地で、健康への影響が懸念される有機フッ素化合物(総称PFAS(ピーファス))が国の暫定目標値を上回って検出されました。

目標値を上回っているのは、市民の半数にあたる約7万2千人が利用する三井(みい)水源地。

これを受け、各務原市と岐阜県はこの水源地から配水する地域の小中学校や県立高校などで浄水器を設置、また、水源地への活性炭の設置を進めています。

各務原市の検出状況まとめ

令和3年5月

各務原市では令和2年11月以降、市民の半数に水道水を供給する三井水源地で、有害性が指摘されている有機フッ素化合物が、1リットルあたり合計50ナノグラムという国の暫定的な目標値を超え、最大130ナノグラムの濃度で検出されていました。

有機フッ素化合物のPFOAは1万種類以上が存在するとされ、その中の「PFOS」「PFOA」発がん性や子供の成長への影響などが報告されています。

参照元:各務原市HP

令和5年8月

各務原市の水道水の水源から有機フッ素化合物の「PFOS」などが国の目標値を超えて検出されたことを受け、各務原市と岐阜県はこの水源地から配水する地域の小中学校や県立高校などで蛇口型浄水器の設置を進めています。

このうち、各務原西高校では25日の始業を前に、生徒が直接口にすることが想定される調理室や体育館の周りの蛇口を中心に約30個の蛇口型浄水器を設置しました。
今後、同じ水源地から配水する高校や小中学校、幼稚園など約50施設に約700個の浄水器を設置する予定です。

各務原西高校の高野圭教頭は

と話していました。

さらに三井水源地にある曝気槽と呼ばれる水道設備への活性炭の設置を22日から進めていてその後、10億円程度をかけて新たな浄水施設も建設する方針です。

各務原市の浅野健司市長は会見で

と話しています。

 

夏休みが終わり学校再開

岐阜県内の多くの小中学校では夏休みが終わり、28日から授業が再開されました。
このうち、水道水の水源から有機フッ素化合物の「PFOS」などが国の目標値を超えて検出された各務原市では、一部の小中学校の水道の蛇口に浄水器を設置した中で、学校生活がスタートしました。

このうち、鵜沼第二小学校では、家庭科で使う調理室や廊下にある蛇口などに、およそ30個の浄水器が取り付けられました。

夏休みが終わって初めての登校日となった28日、学校ではオンラインで全校集会が行われ、養護教諭が「水道の水を飲むのが不安だったり心配だったりする場合は、浄水器の水を飲んでください」と児童に呼びかけました。

苅谷亜由美校長は

と話していました。

市によりますと、浄水器は「PFOS」と「PFOA」のおよそ80%を除去できるとされているものを設置していますが、実際の効果を検証するため水質を検査する予定とのこと。

また、水源地周辺や市内全域でも水質を検査しているほか、水源地で水を空気に触れさせる槽に、新たに活性炭層を設けてPFASを除去する方針です。

市によると、こうした手法による除去の試みは全国初。

槽内に四つある池に順次導入し、11月末までに目標値以下の水質をめざす。また、水源地に新たな浄水施設の建設も進めるとしています。

 

活性炭の設置後・・・

各務原市は、発がん性が指摘されている有機フッ素化合物が検出された水道の水源地に活性炭を設置し、10月17日から全面的に配水を再開しています。

PFASの濃度は、国の暫定目標値1リットル当たり50ナノグラムを下回る9ナノグラムとなっていて、今後も定期的な検査を続けるということです。

「有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)」への対策として活性炭が効果的であることが証明されました。

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有機フッ素化合物PFOS及びPFOA除去性能試験クリア

弊社では、セントラル浄水器ReFINEの有機フッ素化合物「PFOS及びPFOA」の除去試験を第三者検査機関を通じて行った結果、

PFOS・PFOAともに検出されず、除去率94%以上であることが証明されました。

【有機フッ素化合物PFOS及びPFOA除去性能試験】

【試験概要】

ペルフルオロオクタンスルホン酸(以下「PFOS」という )及びペルフルオロオクタン酸(以下「PFOA」という )をそれぞれ0.00005mg/L±0.00001mg/L(合計0.0001mg/L±0.00002mg/L)の濃度に調整した原水を検体に通水した。

10分間通水後に得られたろ過水及び原水についてPFOS及びPFOAを測定し、除去率を算出した。なお, PFOSは異性体を含めて定量した。

【結論】

セントラル浄水器ReFINEの有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)除去性能試験結果は、

PFOS・PFOAともに除去率94%以上

セントラル浄水器ReFINE通水後の浄水においては検出せずという結果になりました。

また、現時点での「有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)」への対策として活性炭フィルターが効果的であることが報告されております。

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