それぞれの違いと特徴
浄水器を検討されているお客様から「それぞれの違いがよくわからないんだけど何が違うの?」とのご質問をいただくことがあります。
それぞれの特徴や違いを簡単にまとめましたので、浄水器選びの参考にしてください。
水道水に接続して水質を変えることのできる機器として
・浄水器
・軟水器
・純水器
・活水器
といったものがあります。
「どれも体に良さそうだけど、具体的な違いがよくわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、それぞれの特徴や違いを解説します。
それぞれの特徴を簡単に表にまとめました。
性能一覧
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↓ ↓ 詳しい解説 ↓ ↓
浄水器
水道水の不純物を除去しておいしく安全に飲むための水を作る機器です。
よく検討される浄水器の種類として下記のタイプが挙げられます。
蛇口型
キッチンなどの蛇口に取り付けるタイプ
卓上型
蛇口の横などに設置する置き型タイプ
アンダーシンク
キッチンのシンク下に設置するタイプ
セントラル浄水器
水道配管上に設置するタイプ
【除去できる不純物(一例)】
- 残留塩素
- トリハロメタン
- 一般細菌
- 大腸菌
- 塩素系の消毒剤
- カビ類
など、人体に有害とされる物質や菌などがあります。(※カルシウムやカリウムなど、水の美味しさに影響するミネラルは除去しません。)
【使用目的】
細菌や塩素系消毒剤を取り除き、水をおいしく安全に飲むために取り付けます。当然、飲用可能です。
【仕組み】
水道水の蛇口に直接取り付けるものが多いです。活性炭やセラミックなどがフィルターの材料として用いられています。
【メンテナンス】
浄水器は活性炭フィルターの場合、消耗や耐久時期に合わせてカートリッジフィルターの交換を行います。
軟水器
水野硬度成分(主にカルシウム、マグネシウム)を除去する機器です。
- 家庭用ボイラーのようにお家に1台接続するタイプ
- シャワーや水道の蛇口に個別に取り付けるタイプ
があります。
日本の水道水のほとんどは軟水とよばれるカルシウム・マグネシウムの含有量が少ない軟水ですが、それでも水道水に含まれる硬度成分によるデメリットがあります。
例えば、
・飲水として使用する際に、胃や腸に負担がかかる(特に高齢者や乳児など)
・掃除後に水垢が残りやすい
などです。
【使用目的】
軟水器は硬度成分を除去できることから、ボイラーや給湯器の保護として多く使用されています。
最近の給湯器は電気でお湯をつくる電気温水器やエコキュートなどが増え、電気で熱を発生させる電熱部分に硬度成分が固まり故障しやすくなることから、給湯器などの保護として使用されています。
但し、水道水ではなく硬度成分を多く含む井戸水を使用している家庭での用途が多いようです。
また、水の硬度成分を取り除いて、日常に使用する水をおいしくしたり、肌への負担を和らげたり、水回りの掃除が楽になったりします。
【メリット】
- 口当たりの良い水になり、美味しく感じる
- お茶やダシなどのうまみが抽出されやすくなる
- 石鹸の泡立ちが良くなり汚れが落ちやすくなる
※軟水器はああくまでも水の硬度を取り除くために利用するものなので、水道水の残留塩素は除去されません。
軟水にすると、水が柔らかくなり、特に入浴時に温泉に入った後の様に、肌がぬるぬるとしたようになります。
【仕組み】
給水機に取り付けるか、蛇口やシャワーに取り付けるかのいずれかです。ろ過の成分としてはイオン交換樹脂などが用いられています。
軟水器はイオン交換樹脂を使用し、硬度成分と呼ばれるカルシウムなどを除去し、軟水をつくります。
【メンテナンス】
メーカーにより異なりますが軟水器は、定期的に(3か月に1度程度)軟水にするイオン交換樹脂を洗浄するため、ナトリウムを入れます。
また、ナトリウムの洗浄で効果がなくなった場合は、イオン交換樹脂の入替えも必要です。
純水器
名前の通り「純水を作り出す」機器です。純水とは、水道水などの原水からイオン成分(カルシウム、マグネシウムなどのミネラルのこと)や塩素系の消毒剤などを除去したものです。
【使用目的】
水の不純物をできる限り全て取り除き、水本来の働きが要求されるさまざまな場面で使用するための純水を作ります。
洗車・機械の洗浄・アロマや加湿器用の水などに使用することが多く、飲用不可です。
【仕組み】
水道水の蛇口にホースなどでつないで使用します。イオン交換樹脂やフィルターを通すことで、不純物をろ過します。
活水器
活水器は、磁石などにより水に何らかのエネルギーを与えると言われている装置です。水道水を活性化させて給水管内(鋼管)の錆びの発生を防ぐこと等を目的とした器具です。
設置箇所から浄水器と混同されがちですが、 残留塩素を除去する装置ではないので浄水器ではありません。
活水器には大きくわけ2種類あり、一般的には
•・遠赤外線式活水器・・・人体に有益な8~14ミクロン波長の遠赤外線を照射するタイプ
•・セラミック式活水器・・・セラミック構造物の中に水道水を流して分子を細分化させるタイプ
•・磁束式活水器・・・強力な磁力を水道水に流してお水を活性化させるタイプ
があります。
一般的に活水器は水道管を挟む形で機器を取り付けるので、浄水器のように定期的にフィルターを交換させる必要がありません。
しかし設置後にメンテナンスが必要なものも存在するため、注意しましょう。
【役割】
文字通り水を活水させる効果があると言われており、セラミック活水器はセラミックに直接水を通過させ効果を与え、磁器活水器は水道管を外部から磁石を挟み、水道管を通過する水に外部から間接的に磁力を与えます。
水を活性することにより、人への様々な効果や、設備機器などにも効果があると言われています。
【活水器も塩素など除去できるの?】
活水器は、水を浄水ではなく活水することを目的としています。
浄水器に使われている活性炭などを使用しないため、浄水器のように塩素など不純物を除去することが出来ません。
セラミックなどを使用している活水器で、セラミックに水が直接触れる場合、微量の塩素を除去できる場合もありますが、継続性はなく基本的には塩素除去できず、水処理の目的としても異なります。
【活水器のメーカーは少なくなっている】
約15年ほど前には、沢山の活水器メーカーがありました。その当時は、活水器により水の分子を細かくし作用があるや、浄水器の様に塩素除去もでき、メンテナンスは必要ありませんなど、様々な表現で販売されていました。
しかし、厚生労働省から表現や、表現に基づく科学的根拠についてなど指摘があり、また厚生労働省が数社のメーカーを検証し、効果がないなどの発表もあり、現在はメーカーが少なくなっています。